1次試験の体力試験では以下の5種目が行われます。(ただし厳密には試験内容は明記されておらず、柔軟性、筋力、瞬発力が求められる試験内容となります)
- 握力(左右)
- 背筋力
- 垂直跳び
- 上体反らし
- 立位体前屈
5種目とも各1回のみの測定が行われ、1回勝負の体力測定となります。通常、学科試験終了後に受験番号順に体力試験の測定が行われます。受験会場によって、5種目の測定順番はバラバラで、特に決まりはありません。
1次試験の体力試験は、学校等で行われるスポーツテストを想像してもらうと分かりやすいと思います。測定方法もよくあるスポーツテストのルール通り行われています。ただし、毎期少しの変更点(垂直跳びなど)がありますので、試験官の指示をよく聞いて行ってください。測定ルール違反などがあった場合、再測定になることもあります。
近年の傾向からすると、合格するには全ての種目で上位レベルを取得しておくことが大切です。得意種目を伸ばすことも大切ですが、苦手種目にもしっかり向き合って数値を伸ばしていく必要があります。体力試験の数値を向上するにはある程度時間を要するので、早めに計画的な対策が必要となります。
握力
ボートレーサー試験の握力は、学校等で実施されるスポーツテストと同様の試験となります。
試験方法は、自分の順番が回ってきたら握力計を渡されるので自身の握りやすいグリップ幅を調節して、力一杯グリップを握りこみます。それを左右1回ずつ同じように測定します。
※試験のルールとして、握力計が身体に触れたり、手首をそり過ぎたりすると再測定となります。握力は筋力系の種目なので、再測定になると、基本的に1回目より2回目の方が成績が悪くなりやすいので注意が必要です。また、数値を伸ばしたいなら、グリップ幅も自分に合った幅に調節して行うことが重要です。
背筋力
ボートレーサー試験の背筋力は、学校等で実施されるスポーツテストと同様の試験となります。
試験方法は、まず背筋力計の鎖の長さを調節し、背筋力計の台の上に立ちます。その後、ハンドルを順手で握り、上体を起こすようにハンドルを引っ張ります。限界まで引っ張って表示された数値が記録となります。
※試験のルールとして膝を曲げてはいけません。数値が極端に低かったり高い場合は再測定になる可能性もあります。背筋力も握力と同様で筋力系の種目なので、再測定になると、1回目より2回目の方が数値が悪くなりやすいので注意が必要です。また、数値を伸ばしたいなら、最も数値が出やすい鎖の長さや引っ張る角度、力の入れ具合を知っておく必要があります。
垂直跳び
ボートレーサー試験の垂直跳びは、学校等で実施されるスポーツテストと同様の試験となります。
試験方法は、まず腰にベルトを巻き、垂直跳び測定器のマットの上に立ちます。その後指定された姿勢になり、一気に真上に飛び上がります。ベルトに巻いた機器の数値が記録となります。
※試験のルールとして、着地時にマットからはみ出してはいけません。マットからはみ出した場合再測定になる可能性もあります。垂直跳びの飛び方は毎期異なりますので、指示通りの姿勢をとり行われます。
上体反らし
ボートレーサー試験の上体反らしは、学校等で実施されるスポーツテストと同様の試験となります。
試験方法は、まずうつ伏せになり受験番号が前後の方になるペアの人が足首を固定します。合図が出たら自分の限界まで上体を反らし、試験官が数値を測定しそれが記録となります。
※試験のルールとして、上体を反らしきった後にアゴを上げすぎると再測定になる場合があります。練習からアゴはできるだけ引いたまま試験に臨むことをオススメします。
立位体前屈
ボートレーサー試験の立位体前屈は、学校等で実施されるスポーツテストと同様の試験となります。
試験方法としては、自分の番になったら靴を脱ぎ立位体前屈計の上に乗ります。台から20cm上のスタートポジションまで手を伸ばし、合図があったらそのまま下に前屈していき、限界まで伸ばしきった数値が記録となります。
※試験のルールとして、膝を曲げないことが挙げられます。もし膝を曲げている場合再測定となる場合があります。
対策方法
対策方法で一番大切なことは、「本番と同じ機器」で実施することです。ボートレーサー試験の体力試験と学校等で実施されるスポーツテストの大きな違いは「1回勝負」だということです。「1回目失敗したから2回目に修正しよう」ということはできません。
なので練習から本番と同じ機器を用いたり、同じ時間帯で計測したりできることはすべてやっておく必要がありますし、本気でボートレーサーを目指している方の多くはこれらを実施しています。
1回勝負だからこそ、しっかり準備して万全の状態で臨むことが重要になってきます。