この記事では、ボートレーサー試験の1次試験・2次試験・3次試験で実際に出題された内容を解説します。
グランプリ生徒の体験談ベースでまとめておりますので、これからのボートレーサー試験の受験の参考にご利用ください。これらの情報を知っているか、知らないかだけで大きな差が生まれるので、ぜひ最後までご覧ください。
- ボートレーサー試験とは?
- 日本唯一のボートレーサー養成所とは?
- ボートレーサー(競艇選手)とは?
- ボートレーサー(競艇選手)の平均年収(2023年最新版)
- ボートレーサー(競艇選手)になるための手順
- ボートレーサー試験の応募資格
- ボートレーサー試験の受験からプロデビューまでの流れ
- ボートレーサー試験第1次試験の試験情報
- ボートレーサー試験第2次試験の試験情報
- ボートレーサー試験第3次試験の試験情報
ボートレーサー試験(競艇試験)とは?
ボートレーサー(競艇選手)になるためには、福岡県柳川市にある日本唯一のボートレーサー養成機関「ボートレーサー養成所(旧やまと学校)」で1年間の訓練を行い、卒業後プロのボートレーサーとしてデビューすることができます。
ボートレーサー試験とは、そのボートレーサー養成所に入所するための試験であり、1次試験→2次試験→3次試験を合格することが必須になります。
ボートレーサー養成所とは
ボートレーサー養成所(旧やまと学校)とは、福岡県柳川市にあるボートレーサーを養成するための全寮制の機関です。養成機関は1年間で、1年に2回入所が行われ(4月1日、10月1日)、1年間におよぶ養成訓練を受けます。
ボートレーサー養成所の入学から卒業まで1年間という短期間ですが、多くのカリキュラムが設けられているため1年後に卒業することができます。
この訓練に1年間耐え抜いた方のみプロのボートレーサーとしての資格を得ることができます。
※ボートレーサー養成所へ入所することができるのは50名程度で、1年後卒業できるのは約半数となっています。
ボートレーサー(競艇選手)とは
ボートレーサーは、15歳から30歳未満の男女未経験から誰でも目指すことができます。選手寿命がとても長いのが特徴で、現役のボートレーサー(約1600人)の平均年収は1900万円(2023年8月時点)と高年収なプロアスリートです。
また、ボートレーサーになるためにはいくつかの応募条件が定められていますのでご確認ください。
応募資格※第139期時点
- 年齢:15歳以上30歳未満
- 学歴:入所日において中学校を卒業していること
- 身長:175cm以下
- 体重:男子…49kg以上57kg以下、女子…44kg以上52kg以下
- 視力:両眼とも裸眼で0.8以上(コンタクト・フェイキックIOL「有水晶体眼内レンズ」手術不可)
- 弁識力:強度の色弱でないこと
- 聴力その他の健康状態:選手養成訓練を行うのに支障のない者
- その他:禁錮以上の刑に処せられた者及びモーターボート競争法に違反して罰金以上の刑に処せられた者、選手養成訓練中に成績不良又は素行不良により養成を取りやめられた者、反社会勢力との関係が疑われる等モーターボート競争の公正を害するおそれがあると認められるに足りる相当の理由のある者のいずれにも該当しない者
※一般試験には、ボートレース場が応募者数に応じて決定する「スポーツ推薦試験制度」が設けられています。受験申請書のスポーツ運動歴の記録内容をボートレース場毎に確認し、該当の有無を判断します。詳しくは、最寄りの支局・支部までお問い合わせください。
以下の●の条件に該当し、1〜8の条件を満たしていることが必要です。
●入所日から3年以内に中学・高校・大学等におけるスポーツ活動において優れた実績を収めた者(対象競技は不問)
第2次試験の受験回数は5回(欠席・辞退含む)までとします。
※但し、第125期選手養成訓練入所試験以前を受験し、5回以上不合格となった者については、その後実施する第2次試験を1回に限り受験することができます。
ボートレーサー試験受験からデビューまでの流れ
最短で1年半後にはプロのボートレーサーとしてデビューすることができます!
デビューまでの流れ
「身体検査表」及び「身体検査表に関する同意書」については第128期募集より提出不要となりました。
年2回実施、5月中旬ごろ/11月中旬ごろ
第1次試験終了後「1週間前後」
年2回、6月上旬〜中旬/12月上旬〜中旬
年2回、6月上旬〜中旬/12月上旬〜中旬
第3次試験終了後、約1ヶ月後に届く
年2回、4月1日/10月1日
年2回、3月下旬ごろ/9月下旬ごろ
ボートレーサー養成所卒業後、約1ヶ月後より所属支部のボートレース場でデビュー
ボートレーサー試験【第1次試験】
第1次試験は「学科試験」と「体力試験」が行われます。
第1次試験の流れ
- ご自身の受験会場に到着(試験会場:北海道・東北・関東・東海・近畿・四国・中国・九州・沖縄等の主要都市)
- 受付を済ませ受験番号を確認(9時〜)
- 受験番号が記載された席に着席
- 学科試験開始(10時〜10時40分)
- 学科試験終了後、受験番号ごとに体力試験開始(およそ11時※受験会場によって時間が異なる場合があります)
- 受験会場にいる全員の体力試験が終了後、2次試験の説明とガイダンス
- 1次試験終了・解散(およそ13時※受験会場によって時間が異なる場合があります)
- 1次試験の合否通知が届く(1週間前後)
学科試験
学科試験は高校入試程度の国語、数学、理科、社会の4教科各15問ずつの合計60問になります。また、制限時間は40分で4択のマークシート形式となります。
今期は「数学」を中心に難問が多かった印象です。当塾の1次試験終了後のアンケートでは約50%の受験生が「かなり難しかった」という回答結果となりました。学科試験の大きな特徴として、60問を40分で解かなければならないということです。
※当塾で実施している「ボートレーサー試験模試」に参加したり、「学科模擬テスト」を解いておくと問題内容や時間配分への対策ができるのでオススメします。
ボートレーサー試験の学科試験は「高校入試程度」と抽象的に記載されていますが、近年の学科試験のレベルはかなり上がってきており、高校偏差値60〜70で出題されるレベルの問題が実際に多数出題されています。
体力試験ももちろん大事になりますが、多くの受験生が苦手とする学科試験で合否が分かれると言っても過言ではありません。4択のマークシート形式だからと言って油断したりしていると痛い目を見ることになるので、しっかりと適切な受験勉強をしておく必要があります。
- 国語・数学・理科・社会の4教科から出題される
- 各教科15問、合計60問
- 制限時間40分、4択マークシート形式
- 近年の学科試験は難題化傾向にある(高校偏差値60〜70レベルの問題が出題されている)
体力試験
1次試験の体力試験では以下の5種目が行われます。
- 握力
- 背筋力
- 垂直跳び
- 上体反らし
- 立位体前屈
体力試験の測定方法は学校等で行われるスポーツテストと同様ですが、大きな違いは測定回数が1回という点です。
どの項目もシンプルな試験内容ですが、1回も失敗が許されないという状況下の中で測定されるため、メンタルの強さも必要になってきます。
※事前に必ず本番で用いられる測定器を購入又は最寄りの利用できる場所で測定を行っておくことをオススメします。
第1次試験後、1週間前後で合否通知が届きます。(不合格の場合でも届けられる)受験支部によって、通知のタイミングや方法が少し異なる場合があります。
ボートレーサー試験【第2次試験】
第2次試験は、「適性試験(操作適性、反応力、スポーツビジョンなど)」と「体力試験(全身持久力、筋持久力、瞬発力など)」が行われます。あらゆる運動能力が求められるのがこの第2次試験になります。
第2次試験からは福岡県柳川市の「ボートレーサー養成所」で行われますので、遠方の方は前泊する必要があります。また、第2次試験と第3次試験は4泊5日(2次試験不合格の場合は4日目の朝に解散)の合宿形式で行われます。
以下の第2次試験の流れと実際に出題された試験項目をご確認ください。(期によって順番・試験項目は異なる)
第2次試験【1日目】
2日目に行われる操縦試験の説明が行われます
遠方にお住まいの方(ほとんどの受験生)は、西鉄柳川駅近くのホテルに前泊し、受験当日を迎えることになります。第2次試験当日の朝に受験生全員が西鉄柳川駅に集合し、そこからバスでボートレーサー養成所へと向かいます。集合する際の服装はスーツや学生服ではなく運動着で行きましょう。
ボートレーサー養成所に到着後、スマートフォンなどの通信機器を預け、荷物検査などが行われます。(預けた荷物は帰宅する際に返却されます)期によって異なりますが、第2次試験の参加者は約170名〜200名前後で行われ、そのうちの約半数が第3次試験に進むことになるので、第2次試験の競争倍率としては2倍程度になります。
第2次試験からはボートレーサー養成所で泊まり込みで行われ、1部屋5〜10名程度の部屋割りで基本的に同じ支部や近い支部の受験生と同部屋になることが多いです。
第2次試験の特徴としては、試験項目がとても多いということと、待ち時間がかなり長いということです。受験生一人一人実施するため、1種目ごとにかなりの時間がかかります。なので、待ち時間が長くなるため、集中力が途切れたり、切り替えが上手くできない方も多くいます。この待ち時間も「教官に見られている」ということを忘れずに過ごしてください。
また、多くの受験生が気になる食事の内容はカロリーや栄養素などが考えられた献立となっています。「ボートレーサーは体重管理があるから量は少ないのでは?」と思っている方も多いと思いますが、実際の食事内容は量も質も意外と想像以上だったりします。以下の、ある日の朝食の一例をご覧ください。
- ロールパン
- いり卵&ベーコン
- かぼちゃサラダ
- コンソメスープ
- 小松菜と人参和え
- オレンジジュース
- はちみつヨーグルト
- コーヒー
- 白米(200g)
- 赤魚の照焼き
- キャベツとツナのお浸し
- 味噌汁
- フルーツ(キウイ)
- 牛乳
- 海苔の佃煮
あまり食べずに減量をしている方にとっては胃袋も小さくなっていますし、かなりキツイかもしれません。日頃から、バランスの取れた食事内容を意識し過ごしてみましょう。
続いて第2次試験2日目・3日目です。
第2次試験【2日目】
※夕食後に体重測定
第2次試験【3日目】
※昼食後体重測定
以上が第2次試験の試験内容と流れになります!
第2次試験の合否発表は4日目の朝に行われます。3日目終了時点で第2次試験の合否が決まるので、出し惜しみなくベストを尽くすことが重要です。
第2次試験での適性試験や体力試験の記録ももちろん大事ですが、待ち時間の過ごし方や、部屋での過ごし方など試験以外の時間も大切です。常に教官の方に見られているので緊張感と集中力を切らすことなく臨みましょう。
- 全部で30項目以上が実施された
- 新種目で「目隠し9秒9m歩行」が出題された
- 2次試験では待ち時間もかなり長く設けられている
- 3日間毎日ランダムのタイミングで体重測定が行われる
- 2次試験の合否結果は次の日(4日目)の朝に告げられる
ボートレーサー試験【第3次試験】
第2次試験の合格者のみ、引き続きボートレーサー養成所に残り、「面接試験」と「身体検査」が行われます。第2次試験の合否結果は4日目の朝に告げられ、不合格だった方は帰宅することになります。第2次試験同様に競争倍率は約2倍になります。
それでは、第3次試験の試験内容と流れをご確認ください。
第3次試験【4日目】
4日目の朝に第2次試験の合否結果が発表されます。教官の方が合格者の番号と名前を呼び、呼ばれなかった方は不合格となり帰宅することになります。
もしかすると、同部屋などで仲良くなった方が不合格になったりすることもあるかと思いますが、気持ちを切り替え、周りの環境に左右されることなく自分の目的を忘れずに3次試験に臨んでください。
第3次試験に進む方は、面接試験が始まります。
面接形式は期によって異なりますが、受験生1人に対して、試験官5人程度で実施されました。面接の回数は1回で時間は3〜5分程度でした。
面接での質問内容は、
・最高体重について
・体重管理について
・試験で一番印象に残っていること etc…
上記などの質問をされて終了でした。
ボートレーサー試験での面接試験で大切なことは、ハキハキとした大きい声で受け答えすることです。モゴモゴして話したり、声が小さい方はハッキリと語尾まで話す練習をしておきましょう。その他、ボートレーサー養成所で教官や先輩などと遭遇した際には、挨拶や返事など恥ずかしがらずにハキハキと行っていきましょう。
面接試験を終え、午後からは隣町の久留米市の病院へ移動し身体検査を行なっていきます。
身体検査の内容は、
内科、外科、泌尿器科、耳鼻科、口腔、採血、血圧、身長、体重、胸のレントゲン、聴覚、視力、心電図、周辺視野、深視力、握力
健康診断のように一つずつ検査していきます。身体検査に不安がある方は、事前にお近くの病院で一度受診しておくと安心でしょう。
第3次試験【5日目】
5日目は養成所で着用することになる、服などの採寸をして午前中で終了となります。
終了後、預けていた通信機器などが返却されます。
合否結果は約1ヶ月後に郵送で届けられる
第3次試験の合否結果は約1ヶ月後自宅へ郵送されます。
合格者の方には入所手続きの書類等が同封され、不合格者には1枚の通知書のみ同封されます。
ドキドキで不安な1ヶ月になりますが、合格を信じてボートレーサー養成所に入るための「心技体」を継続して養っていきましょう!
ボートレーサー試験の1次試験〜3次試験まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
これからボートレーサー試験の受験をお考え中の方はぜひ参考にされてみてください。
ボートレーサー試験は15歳以上から30歳未満の男女未経験から誰でも目指すことができる職業ですが、第3次試験までの直近の競争倍率は20倍〜27倍になります。また、ボートレーサー養成所に入所後にも約半数の方が退所することになり最終的にプロのボートレーサーになるのは毎期約25〜27名程度になります。
ボートレーサーになるためには、この狭き門を突破する必要があり、容易なことではありません。
また、ボートレーサー試験に合格したからといってプロのボートレーサーを保証されている訳ではありませんので、まずはボートレーサー養成所を卒業することを第一目標に設定し、将来はぜひ「SGグランプリ」に出場し、賞金王を目指して頑張っていただきたいです。
ボートレーサー試験塾グランプリでは、ボートレーサー試験に一発合格するための合格指導カリキュラムを行なっており、開校以来すでに多くの合格者を輩出しています。本気でボートレーサーを目指している方や一発合格・最短合格を目指している方はぜひ一度無料面談にご参加ください!
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