ボートレーサー(競艇選手)とは
ボートレーサーは、15歳〜30歳未経験の男女から誰でも目指すことができます。選手寿命が長く、平均年収1,800万円の高年収な職業です。
ボートレーサーとは、公営競技(競馬、競輪、オートレース、ボートレース)のひとつである、ボートレースの選手のこと。
6艇が水面上で激しく競争することから、「水上の格闘技」とも言われます。
ボートレーサーは他のプロアスリート選手とは異なり、未経験からでも一流の選手を目指すことができます。
ボートレーサー試験に合格し、福岡県柳川市にある「ボートレーサー養成所」で1年間の訓練を終えるとボートレーサー人生のスタートです。
ボートレーサー試験(競艇試験)とは
ボートレーサーになるためには、福岡県柳川市にある日本唯一のボートレーサー養成機関「ボートレーサー養成所(旧やまと学校」で1年間の訓練を行い、卒業後ボートレーサーとしてデビューできます。
ボートレーサー試験とは、ボートレーサー養成所(旧やまと学校)に入学するための試験であり、1次試験〜3次試験を合格する必要があります。
ボートレーサーまでの道のり
Step 01
ボートレーサー
養成所試験合格
Step 02
ボートレーサー
養成所入所
Step 03
1年間ボートレーサー養成所で訓練
Step 04
ボートレーサー
デビュー
ボートレーサー養成所(旧やまと学校)とは
ボートレーサー養成所(旧やまと学校)とは、福岡県柳川市にあるボートレーサーを養成するための全寮制の機関です。養成期間は1年間で、1年に2回入所が行われ(4月1日、10月1日)、男子は坊主、女子はショートカットが義務付けられ、厳しい訓練を受けます。ボートレーサー養成所(旧やまと学校)の入所から修了まで1年間という短期間ですが、多くのカリキュラムが設けられているため1年間後に卒業することができます。この訓練に1年間耐え抜いた方のみプロのボートレーサーとしての資格を得ることができます。
ボートレーサー試験項目
1次試験(学科試験/体力試験)
※ご自身の受験地区の会場で行われます。
学科試験(国語・数学・理科・社会)
高校入試程度の各教科15問(全60問)、制限時間40分、4択マークシート形式
体力試験(握力・背筋力・垂直跳び・上体反らし・立位体前屈)
1次試験の流れ
- ご自身の試験会場に到着(試験会場:北海道・東北・関東・東海・近畿・四国・中国・九州・沖縄等の主要都市)
- 受付を済ませ受験番号を確認(9時〜)
- 受験番号が記載された席に着席
- 学科試験開始(10時〜10時40分)
- 学科試験終了後、受験番号ごとに体力試験開始(およそ11時前後からスタート)
- 全員の体力試験が終了後、2次試験の説明とガイダンス
- 1次試験終了・解散(およそ13時。受験会場により誤差あり)
- 1次試験の合否通知が届く
2次試験(体力試験/適性試験)
2次試験では、適性試験(操作適性、反応力、スポーツビジョンなど)や体力試験(全身持久力、筋持久力、瞬発力など)あらゆる運動能力が求められる試験です。
体力試験
2次試験の試験項目は固定ではなく、毎期種目が異なる可能性があります。
- 長距離走
1500m走、800m走、20mシャトルランetc… - 柔軟性
長座体前屈、開脚体前屈、関節柔軟、乗艇姿勢etc… - 上体起こし
地面や傾斜がついたマシンで、足にカウント器具を装着し測定されるetc… - 腕立て伏せ
床に器具を置き測定される、左右に移った回数etc… - 短距離走
50m走etc… - 俊敏性
反復横跳びetc… - 瞬発力
立ち幅跳びetc…
適性試験
2次試験の試験項目は固定ではなく、毎期種目が異なる可能性があります。
- 操縦
水面のブイをターンする - 全身反応力
器具が光ったらジャンプする - 教練
指示通りに決められた姿勢をとる(右向け右など) - 処置判断
機械を使用して、注意力、持続性を測定 - 手腕作業
器具を使用して、手先の器用さ、作業のスピードを測定 - 運動調整能力
機械を使用して、目標物の位置にハンドルで調整できるか測定 - 速度見越し
機械を使用して、正確な速度で眼を動かせるかの測定 - 横の動体視力(DVA)
機械を使用して、眼に迫ってくる目標物を捕らえる能力を測定 - 縦の動体視力(KVA)
機械を使用して、眼に迫ってくる目標を捕らえる能力を測定 - 目と手の協応動作
機械を使用して、眼の視点移動の速さ、周辺視野の広さを測定 - 深視力
機械を使用して、眼の遠近法、立体視力を測定 - 瞬間視
瞬間的に表示される目標を捕らえる測定 - 心理判断
筆記試験によって、IQ、作業テスト(労研試験)、心理的競技能力の測定 - 作文
出題テーマに沿った作文を制限時間内に書く
3次試験(面接試験/身体検査)
2次試験を合格した方のみ、引き続きボートレーサー養成所(旧やまと学校)に残り、面接試験と身体検査が行われます。
面接試験
- 面接
受験生と試験官で行われる個人面接になります。
身体検査
- 病院にて検査
病院へ移動後、身長、体重、視力、血圧、血液検査、胸部レントゲン、直腸検査、聴力検査などが行われます。
ボートレーサー試験受験からデビューまでの流れ
「身体検査表」及び「身体検査表に関する同意書」については第128期募集より提出不要となりました。
年2回、5月中旬ごろ/11月中旬ごろ
年2回、6月上旬〜中旬/12月上旬〜中旬
3次試験終了後、通常1ヶ月程度で届きます。
年2回、4月1日/10月1日
年2回、3月下旬ごろ/9月下旬ごろ
ボートレーサー養成所を卒業後、約1ヶ月後に所属支部で初陣をむかえます。