学科試験の受験形式は以下の通りとなります。(第135期終了時点)
- 国語、数学、理科、社会の4教科が出題範囲
- 各教科15問ずつの合計60問
- 4択のマークシート形式
- 制限時間40分
※コロナウイルスの影響後、学科試験の時間は60分→40分に短縮変更されています。
問題のレベルはボートレーサー養成所公式HPによると「高校入試程度」と明記されていますが、最近の試験は難易度が上がっており、偏差値60以上の問題が多数出題されているため、受験対策も本腰を入れておく必要がありそうです。
そのため、試験時間短縮の影響も加味し、満点を取ることはかなり難しくなってきているので、スピーディーかつ正確性を身につけておくことが大切になります。
学科試験で特に注目すべき点は3点あります。
1点目は、時間配分です。学科試験は、制限時間が40分の中で60問を解かなければなりません。1問あたり約40秒で解く計算となり、1問あたりにかける時間がかなり短いのです。よって時間配分を身につけておく必要性があります。
練習段階から模擬テスト等で時間配分を習得しながら解くことをオススメします。
2点目は、問題の難題化についてです。過去問題等をすでに解かれている方の中にもしかしたら「学科試験は簡単だ!」そう感じている方もいるのではないでしょうか?
しかし、直近(131期試験以降)の問題傾向では偏差値60以上の難関高校入試レベルの問題も実際に出題されており、受験本番で点数が取れない方が続出しています。基礎問題から応用問題まですべてを網羅しておく必要があります。
3点目は、4択のマークシート形式ということです。4択のマークシート形式なので、必ず選択肢の中に正答があります。記述式の問題はこれまで1問も出題されたことはないため、答えを導き出すのは比較的容易です。
しかし、前述の通り問題内容の難題化もあり、4択式でもかなり悩まされる問題も多くあり、「マークシート式だから大丈夫」と過信していると、1次試験すら合格できない状況に追い込まれるかもしれません。通常の高校入試を受けるつもりで受験勉強を進めていく必要があるでしょう。
国語の最新傾向と受験対策
国語は主に暗記問題・知識問題から出題される傾向にあります。また、出題分野として偏りがあり、分野によって出る出ないがはっきりと分かれています。
国語の主な出題分野・範囲
漢字の読み書き、慣用句、ことわざ、故事成語、四字熟語、熟語の構成、語句の知識、品詞、ことばの単位、文の組み立て、表現技法、敬語、詩、俳句、短歌、和歌、文学史など
ほぼすべての問題が暗記問題・知識問題になるため、どれだけ暗記・知識ができているかが問われます。暗記分野はキリがないですが、最新の試験傾向に沿って、分野を絞って暗記することをオススメします。
数学の最新傾向と受験対策
ボートレーサー試験の学科試験では数学が一番難易度が高い期が多い傾向です。数学も国語と同様に出る分野と出ない分野がはっきりと分かれています。
数学の主な出題分野・範囲
数と式の計算、1次、2次、連立方程式、方程式の応用(文章題)、不等式、比例・反比例、一次関数、関数と直線、関数と図形、場合の数、確率、平面図形、空間図形、面積・体積など
この数学までにどれくらいの時間を確保できるかで、数学の点数が決まるでしょう。また、直近の試験では特に難問が多数出題されており、時間がかかる問題が出題されています。一番の対策方法はボートレーサー試験の出題傾向に慣れるための模擬テストなどでの対策が最も有効となるでしょう。
理科の最新傾向と受験対策
ボートレーサー試験の理科は、どの分野からも満遍なく出題されます。
理科の主な出題分野・範囲
光と音、力と圧力、気体の発生と性質、水溶液、物質の性質と状態変化、電流、オームの法則、化学変化、物質の質量、力学的エネルギー、水溶液とイオン、植物の体のつくりとはたらき、火山と地震、地震の重なりと広がり、動物の体のつくりとはたらき、動物の種類と進化、気象観測、雲や霧の発生、天気の変化・日本の気象、天体の動きと地球の自転・公転、太陽系と惑星・恒星、自然と人間など
広い分野から出題され、暗記問題を中心に実験問題なども出題されています。どちらも簡単な問題内容ではなく必ず勉強しておかなければ解けない問題も多くあるので要注意です。
社会の最新傾向と受験対策
ボートレーサー試験の社会は、理科と同じくどの分野からも満遍なく出題されています。
社会の主な出題分野・範囲
世界・日本の地域構成、身近な地域や都道府県の特色・調査、県庁所在地、世界の国々の特色、古代までの日本、中世の日本、近世の日本とヨーロッパ、近代日本のあゆみと国際関係、第1次世界大戦、第2次世界大戦、現代の日本と世界、現代社会のわたしたちの生活、わたしたちの生活と民主政治、わたしたちの生活と経済、世界平和と人類の福祉の増大など
地理、歴史、公民と幅広い分野から出題され、最近では地理のデータやグラフを用いられた専門的な日本や世界の問題も出題されています。時間がかかる問題はそこまで多くはありませんが、なるべく素早く正確に解く練習が必要となってくるでしょう。